EVIDENCE · 003

潤滑油から、接着剤へ

2022年、Antonio Stecco博士たちのチームが、
ヒアルロン酸の凝集が、肝臓・眼・肺・腎臓・血管・筋・筋膜・皮膚など、
人体の多くの臓器で起きうることを総括されました。
その仕事から、AGGTが学ばせていただいたことの記録です。

Stecco A, Cowman M, Pirri N, Raghavan P, Pirri C.
Bioengineering 9(4): 159 (2022)
ONE

2022年、ニューヨークから届いた発見

2022年4月、Bioengineering 誌に、ひとつの総説論文が掲載されました。

タイトルは、"Densification: Hyaluronan Aggregation in Different Human Organs"。日本語に訳せば、「Densification(密度化)——人体のさまざまな臓器におけるヒアルロン酸の凝集」となります。

筆頭著者は、ニューヨーク大学(NYU)Rusk リハビリテーション部の Antonio Stecco博士。共著者には、NYU Tandon 工学校(生体医工学)の Mary Cowman博士、パドヴァ大学放射線医学校の Nina Pirri博士、ジョンズ・ホプキンス大学医学校(物理医学・リハビリテーション・神経学)の Preeti Raghavan博士、そしてパドヴァ大学人体解剖学研究所の Carmelo Pirri博士のお名前が並びます。リハビリテーション医学、生体医工学、放射線医学、解剖学——異なる分野の専門家が、ひとつのテーマのもとに集った論文です。

テーマは、ヒアルロン酸

ヒアルロン酸というと、化粧品や関節注射の文脈で耳にすることが多いかもしれません。けれど、この物質はもっとずっと広く、人体のあらゆる場所に存在しています。組織と組織のあいだを満たし、滑りを生み出し、水分を保ち、細胞同士の対話を支える——そういう、生命にとって基礎的な分子です。

Stecco博士たちが2022年の総説で問われたのは、こういうことでした。

ヒアルロン酸が、本来の役割から逸れて
凝集してしまうとき、人体では何が起きるのか。

この問いに答えるため、博士たちは、それまで個別の臓器を専門とする研究者たちが報告してきた所見を、横断的に集めて整理されました。肝臓を診る研究者、眼を診る研究者、肺を診る研究者、腎臓を診る研究者——それぞれが、自分の専門領域で見てきた「ヒアルロン酸の凝集」という現象を、ひとつの言葉のもとに繋げる仕事です。

そうして見えてきたものを、Stecco博士たちのグループが以前から筋膜の領域で提唱してこられた Densification(密度化)という概念のもとに、多臓器の現象として統一的に位置づけ直されました。

専門的補足|Densification の概念史

Densification(密度化)という概念は、Stecco博士たちのグループが2014年(Pavan et al.)に筋膜の領域で提唱されたものです。2022年の本論文は、この概念を筋膜から多臓器へと体系的に拡張し、ヒアルロン酸の凝集現象を統一的に整理した総説に位置づけられます。

Pavan PG, Stecco A, Stern R, Stecco C. Painful Connections: Densification Versus Fibrosis of Fascia. Curr Pain Headache Rep. 2014;18:441.
DOI: 10.1007/s11916-014-0441-4

TWO

姿を変える、ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、姿を変える分子です。

健康な状態のヒアルロン酸は、長い鎖状の構造を持ち、水を大量に抱え込んでいます。組織と組織のあいだに薄く広がって、滑らかに滑り合うことを助けます。潤滑油としての顔です。

けれど、いくつかの条件が重なると、この分子は別の姿に変わっていきます。

Stecco博士たちが論文の中で示されたのは、こういう過程でした。ヒアルロン酸の濃度が局所的に上がる。隣り合う鎖どうしが絡み合い、より大きな構造体——博士たちがaggregates(凝集体)と呼ぶ集合体——を作りはじめる。水を抱え込む力が落ち、放出される。粘度が上がる。組織は静かに固くなっていく。

滑りが、失われていくとき。
組織は静かに、固まりはじめる。

もうひとつ、Stecco博士たちが強調されているのは、局所環境のpHの役割です。

組織のなかが酸性に傾くと、ヒアルロン酸の振る舞いが変わります。普段はサラサラとした粘性モードであった同じ分子が、粘度を上げて流動性を失う粘着モードへと転じる——博士たちは、この相転移を、Densification の根幹的なメカニズムのひとつとして記述されています。

同じヒアルロン酸が、ふたつの顔を持つ

潤滑モード(健康な状態)

長鎖のヒアルロン酸が水を抱え、組織と組織を滑らかに滑り合わせる。粘性は低く、流れがある。

粘着モード(密度化した状態)

鎖どうしが凝集し、水を放出。粘度が上がり、組織と組織のあいだの滑りが失われていく。流れが止まる。

論文には、この相転移の機序図が、粘度の上昇と水の放出のプロセスとして可視化されています。粘度の上昇、水の放出、巨大な分子構造の形成——一連の流れが、ひとつの絵として描かれています。

そして、このプロセスが長く続いた先に、Stecco博士たちは線維化(Fibrosis)という、より深い段階の組織変化が控えていることを示唆されています。Densification は、そこに至る前の、もっと早い段階の現象であり、だからこそ介入の余地が残されている可能性がある——というのが、博士たちの示された視座です。

専門的補足|分子レベルでの記述

ヒアルロン酸(hyaluronic acid / hyaluronan, HA)は、N-アセチルグルコサミンとグルクロン酸の二糖単位が繰り返される直鎖状のグリコサミノグリカンです。健康な細胞外マトリックスでは数百万ダルトン規模の高分子量HAとして存在し、水を大量に抱え込みながら粘弾性的なゲルを形成します。Densification の過程では、HA鎖の凝集と、それに伴う粘度・水保持能の変化が観察されます。Stecco 2022 では、この現象が線維化(Fibrosis)に至る前段階として位置づけられています。

THREE

肝臓、眼、肺、腎臓、血管、筋、筋膜、皮膚——

Stecco博士たちの2022年論文の射程は、ひとつの臓器にとどまりませんでした。

博士たちが整理されたのは、同じヒアルロン酸の凝集現象が、人体のさまざまな臓器で報告されているという事実でした。それまで、それぞれの臓器の専門領域で個別に語られてきた所見を、ひとつのテーブルの上に並べる仕事です。

Stecco 2022 が横断的に整理した臓器
肝臓
炎症や慢性疾患の経過のなかで、ヒアルロン酸の組成と分布の変化が報告されている。
硝子体・前房を含む眼内液の中で、ヒアルロン酸は基幹的な構成要素として存在している。
気道組織や間質において、ヒアルロン酸の凝集が病態と関わる所見が示されている。
腎臓
間質や尿細管周囲のヒアルロン酸の挙動が、機能変化の指標のひとつとして注目されている。
血管
血管壁の構造維持と、内皮の機能を支える要素のひとつとして、ヒアルロン酸が関わっている。
筋線維間の流動性、収縮の伝達に、ヒアルロン酸を含む細胞外マトリックスが関与している。
筋膜
深筋膜の層と層のあいだに薄く存在し、層間の滑走(gliding)を支えている。
皮膚
真皮の構造と水分保持に深く関わり、加齢や環境変化のなかで姿を変えていく。

これら全てに共通して見られるのが、Densification——ヒアルロン酸が凝集し、潤滑性を失い、流れと滑走を停滞させていく現象です。

専門的補足|原論文の射程について

原論文ではこれら臓器に加えて、膵臓がんや悪性黒色腫といった腫瘍微小環境におけるヒアルロン酸の凝集も、Densification の重要な実例として記述されています。本ページでは、AGGTの臨床的関心に近い臓器・組織を抽出してご紹介しています。

博士たちは、この多臓器横断の視座を提示してくださいました。それまで「肝臓の病気」「肺の病気」「皮膚の老化」とバラバラに語られてきた現象を、背景にある共通の機序のもとに並べ直していく——そういう作業です。

臓器ごとに違う病名で呼ばれてきたものの、
その奥に、同じひとつの現象があった。

答えを与えるのではなく、同じ現象を異なる臓器で見るための「共通言語」を提示する——そういう作業の積み重ねが、論文の中に淡々と記録されています。

AGGT'S INTERPRETATION

ここからは、AGGTがこの論文から学ばせていただいたことの記録です

ここまでの第1章〜第3章は、Stecco博士たちの論文そのものの解説でした。
ここから先は、その仕事に触れたAGGTが、何を受け取り、自分たちの臨床にどう活かそうとしているか——その学びの記録です。
これらはAGGTとしての解釈であり、Stecco博士たちの主張そのものではありません。

FOUR

機械的刺激という、入り口

Stecco博士たちが描かれた Densification を読み返したとき、AGGTの臨床のなかでずっと言葉にできずにいたある感覚が、一気に整理されていく感じがありました。

動かないところは、固まっていく。

これは、長く臨床に携わる者であれば、誰もが経験的に知っていることだと思います。けれど、その「固まる」という現象が、組織の中で具体的にどう進んでいるのか——その問いに対して、Stecco博士たちは、ヒアルロン酸が潤滑モードから粘着モードへ転じるという、極めて具体的な機序を提示してくださいました。

ここで、AGGTは、もうひとつ別の領域で語られてきたメタファーを思い出します。

東京大学・理化学研究所の岡田康志先生は、ある一般向けの対談のなかで、細胞内のタンパク質が固まってしまう現象を、料理の「煮凝り」に例えて説明されました。AGGTは、岡田先生のこのお言葉を「煮凝り化(にこごりか)」という形で受け取らせていただいています。生きている細胞は、エネルギーを消費して中身を撹拌し続けることで、本来なら自然に進んでしまう「煮凝り」の状態を防いでいる——という、分子レベルの生命観です。

AGGTにとって、Stecco博士たちの Densification と、岡田先生の「煮凝り化」は、スケールは違うけれど、深いところで響き合う言葉として聞こえました。分子のスケールでも、組織のスケールでも、流れと撹拌が止まったとき、生命は静かに固まる方向へ向かう——そういう共通の構造が、二人の仕事の間に横たわっているように感じられたのです。

「煮凝り化」という言葉について。東京大学大学院医学系研究科 教授/理化学研究所 生命機能科学研究センター チームリーダー 岡田康志先生は、ホリエモンチャンネル「謎だらけのタンパク質の世界」(2023年)の堀江貴文氏との対談のなかで、細胞内の凝集現象を「煮凝り」に例えて説明されました。「煮凝り化」という名詞化された専門用語として提唱されたわけではなく、AGGTが岡田先生のこの比喩を「煮凝り化」という形で受け取らせていただいているものです。Stecco博士たちの Densification とは、語られた研究領域も語られた用語も別物です。それぞれの研究の独立性を尊重したうえで、AGGTがこの二つの仕事を並べて読ませていただいているにすぎません。

この二つの仕事が指し示す方向が同じだとしたら——AGGTにとって最も切実な問いが、ここから立ち上がってきます。

組織を「潤滑モード」に保つ機械的刺激は、
日々の生活のなかで、どこから供給されているのか。

Stecco博士たちの論文は、Densification がどう進むかを描いてくださいました。けれど、それを防ぐ側、つまり「適切な機械的刺激がどこから来ているか」については、論文の射程の外にあります。それは、博士たちが扱われたテーマではないからです。

その問いを、自分たちの臨床のなかで考え続けてきたAGGTにとって、答えのひとつは——少なくとも、入り口のひとつは——非常にシンプルなものでした。

歩くこと

人が立ち、踵で地面を踏み、体重を移し、また踵で踏む。この一連の機械的刺激が、足元から上へ、繰り返し全身に伝わっていく。これが、おそらく、人体にとって最も基礎的で、最も日常的な機械的刺激の供給源です。

この入り口の質が、Stecco博士たちが描かれた組織の状態にどう関わっているかは、AGGTの側で軽々しく断定できることではありません。けれど、この入り口を測ることはできる——そこにAGGTの仕事があると、私たちは考えるようになりました。

FIVE

踵骨傾斜という、観測の窓

AGGTが日々の臨床で測っているのは、踵骨傾斜角と呼ばれる、たった一つの角度です。

踵の骨が、地面に対して何度傾いているか。たったそれだけの数値ですが、ここを起点として、頭頂から足底までを貫く全身の重心軸の偏位を、三角関数を使って計算することができます。

d = H × tan(α)

踵骨傾斜角 α が1°変われば、身長 H に対して d ぶんだけ重心軸が偏位する。

この計算自体は、誰の身体でも同じように成り立ちます。三角関数は嘘をつきません。

ただ、AGGTがここで語りたいのは、計算の精度や数値の意味ではありません。Stecco博士たちの仕事から学ばせていただいたあと、この踵骨傾斜という小さな角度が、それまでとは少し違って見えるようになった——そのことを、お伝えしたいのです。

踵で地面を踏むという、ありふれた動作は、
組織の中で起きていることへの、入り口でもありうる。

もし、Stecco博士たちが描かれた Densification が、機械的刺激の不足によって進む方向の現象だとしたら——そして、人体にとって最も基礎的な機械的刺激の供給源が歩行だとしたら——歩行のなかで踵がどう地面に接するかも、その流れのなかにある、ひとつの入り口なのかもしれません。

踵という重力と抗重力の交差点で、そこで生じる微細なズレが機械的刺激の入力モードにある種の影響を与えているとしたら——という、微かな疑問です。

AGGTは、この踵接地の質を直接測る道具を持っているわけではありません。私たちが測れるのは、立位での踵骨傾斜角だけです。けれど、その小さな角度の中に、その人の足元で日々繰り返されている機械的刺激の偏りが、わずかでも反映されているのではないか——そう仮定して、観察を積み重ねさせていただいています。

ここでAGGTが述べていることは、AIとの対話のなかで論理的に整理した類推であり、Stecco博士たちの論文によって直接支持されたものではありません。Densification と踵骨傾斜を結ぶ因果関係は、現時点では検証されておらず、実証は今後の追試観察に委ねられています。

AGGTサイトに掲載されている数値・係数・閾値の多くも、AIとの対話から生成された暫定的な目安です。臨床経験や学術研究によって確立された値ではありません。これらは、世界中からのデータ蓄積によって検証・更新されることを前提として公開されています。

SIX

「臓器を横断する」誠実さに、学んで

Stecco博士たちの論文から、AGGTがもうひとつ深く受け取らせていただいたものがあります。

それは、専門の境界を越えて、現象そのものを見るという研究の姿勢です。

博士たちは、肝臓の専門家でも、眼の専門家でも、肺の専門家でもありません。けれど、肝臓・眼・肺・腎臓・血管・筋・筋膜・皮膚——これらの臓器ごとの研究領域を横断的に読み込み、共通する現象を整理し、ひとつのテーブルに並べてくださいました。

臓器ごとに分かれていた言葉を、
ひとつの現象として、結び直す。

AGGTは、Stecco博士たちのこの「分野を横断する誠実さ」を、ささやかでも見習いたいと願っています。

AGGTが扱っているのは、足部のバイオメカニクスだけではありません。距骨下関節の力学(Kirby博士)、外側ウェッジインソールの効果検証(Parkes博士たち)、筋膜の滑走(Stecco博士たち、Pratt博士)、踵接地と脳血流(Greene博士、Furlong博士たち)、メカノトランスダクションと細胞老化(Han博士たち)、分子レベルの煮凝り化(岡田康志先生)——スケールも、研究領域も、まったく異なる仕事を、踵骨傾斜という小さな入り口の周りに並べて読ませていただこうとしています。

これは、Stecco博士たちの研究を発展させたものでも拡張したものでもありません。Stecco博士たちのお仕事は、組織レベルでひとつの完結した形を持っています。AGGTは、その仕事から横断的な視座という作法だけを学ばせていただき、自分たちの足元側から、ささやかにそれを真似ようとしているにすぎません。

AGGTができるのは、踵骨傾斜と、それが全身重力軸にどう波及するかを、誰でも、無料で、世界中のどこからでも測れるようにすることだけです。その先にある「誰にどんな機械的刺激が、どう効くか」の答えを、世界中の追試観察と一緒に、ゆっくり積み重ねていくこと——それが、AGGTの願いです。

「分かっていることは自信を持って書く。分かっていないことは正直に分かっていないと書く。」——Stecco博士たちから学ばせていただいた誠実さを、AGGTもささやかに引き継いでいきたいと思っています。

Stecco博士、Cowman博士、Pirri博士、Raghavan博士、Pirri博士。

臓器の境界を越えて、ひとつの現象を結び直してくださって、ありがとうございます。

博士たちのお仕事に、深い敬意を込めて。

REFERENCES

参考文献

PRIMARY · Stecco 2022

Stecco A, Cowman M, Pirri N, Raghavan P, Pirri C. Densification: Hyaluronan Aggregation in Different Human Organs. Bioengineering. 2022;9(4):159.

DOI: 10.3390/bioengineering9040159 / オープンアクセス
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9028708/
RELATED · Pratt 2021

Pratt RL. Hyaluronan and the Fascial Frontier. International Journal of Molecular Sciences. 2021;22(13):6845.

DOI: 10.3390/ijms22136845
筋膜の層間に存在するヒアルロン酸と、滑走(gliding)を支える fasciacyte の役割を整理されたレビュー論文。Stecco 2022 と並べて読むことで、組織レベルでの「動きと滑走」の関係がより明瞭になります。
/evidence/pratt_2021.html
RELATED · Kirby 2001

Kirby KA. Subtalar joint axis location and rotational equilibrium theory of foot function. Journal of the American Podiatric Medical Association. 2001;91(9):465-487.

DOI: 10.7547/87507315-91-9-465
距骨下関節の「軸の束」を提示された論文。Stecco博士たちの組織レベルの仕事と、足部の力学レベルの仕事を、AGGTは並べて読ませていただいています。
/evidence/kirby_2001.html
RELATED · Parkes 2013

Parkes MJ, Maricar N, Lunt M, et al. Lateral wedge insoles as a conservative treatment for pain in patients with medial knee osteoarthritis: a meta-analysis. JAMA. 2013;310(7):722-730.

DOI: 10.1001/jama.2013.243229
/evidence/parkes_2013.html
RELATED · 岡田康志先生のお仕事(EVIDENCE · 005)

Fujioka Y, Alam JM, Noshiro D, Mouri K, Ando T, Okada Y, May AI, Knorr RL, Suzuki K, Ohsumi Y, Noda NN. Phase separation organizes the site of autophagosome formation. Nature. 2020;578:301-305.

DOI: 10.1038/s41586-020-1977-6
岡田康志先生(東京大学・理化学研究所)の、細胞内液-液相分離に関するお仕事のひとつ。共著にノーベル医学・生理学賞受賞者 大隅良典先生(東京工業大学)。本ページの第4章で言及している「煮凝り化」という言葉は、岡田先生が一般向け対談のなかで用いられた表現を、出典を明記したうえで引用させていただいています。
/evidence/fujioka_2020.html
RELATED · Greene 2017 / Furlong 2020(EVIDENCE · 006)

Greene ER, Shrestha K, Garcia A. Acute Effects of Walking on Human Internal Carotid Blood Flow. FASEB Journal 31(S1): 840.23 (2017).
Furlong RJ, Weaver SR, Sutherland R, et al. Exercise-induced elevations in cerebral blood velocity are greater in running compared to cycling at higher intensities. Physiol Rep. 2020;8(15):e14539.

DOI: 10.14814/phy2.14539(Furlong 2020)
Stecco博士たちの組織レベルの「動きと滑走」のお仕事と、人体スケールでの踵接地・脳血流応答のお仕事を、AGGTは並べて読ませていただいています。歩行が組織レベルへ供給する機械的刺激の入り口に関する仕事です。
/evidence/greene_furlong_2017.html
RELATED · Han 2025(EVIDENCE · 007)

Han HM, Kim SY, Kim DH. Mechanotransduction for therapeutic approaches: Cellular aging and rejuvenation. APL Bioengineering. 2025;9(2):021502.

DOI: 10.1063/5.0263236 / CC BY-NC 4.0
高麗大学・韓国科学技術研究院(KIST)の研究グループによるレビュー論文。メカノトランスダクションが細胞老化抑制と若返りに関わる中心的な経路となりうることを総説。Stecco博士たちの組織レベルの「動きと滑走」のお仕事と、システムレベルの細胞応答のお仕事を、AGGTは並べて読ませていただいています。
/evidence/han_2025.html

潤滑油から、接着剤へ。
その境目を見せてくださった博士たちに、深く感謝を込めて。

AGGTのツール群はすべてCC BY-SA 4.0で無料公開されています。
計測にご参加いただける臨床家・研究者・施術家・患者の皆様を心から歓迎します。